賛美歌「主われを愛す」と「シャボン玉」との共通点?2010/04/13 17:11

賛美歌「主われを愛す」と「シャボン玉」との意外な共通点とは?~消え行く幼き命への切なき祈り。

 日本人なら一度は耳にしたことのあるであろう童謡「シャボン玉」。 作曲は「証城寺 の狸囃子」や「黄金虫(こがねむ し」などでおなじみの中山晋平。このメロディーが「主われを愛す」の曲調と非常に良く似ていることは結構有名だが、実は似ているのは意外にもメロ ディーだけではなかった。

  「シャボン玉」 の作詞者である野口雨情は、明治41年3月に長女みとりを生まれてすぐに亡くすという体験をしている。
 はかなき幼い命への切ない想いが「シャボン玉」 の歌詞に込められていると言われているが、「主われを愛す」の原詩も若くして亡くなった少年の話であり、「消え行く幼き命への祈り」という点が共通していると言える。

 野口雨情又は中山晋平がこの原詩のストーリーを知っていたのかについては定かではないが、この共通点は非常に興味深い。
 なお、奈良教育大学の安田寛教授はその著書の中で、「シャボン玉」 と「主われを愛す」の関係について以下のように指摘している。
・・・童謡「シャボン玉」と讃美歌「主われを愛す」の類似は他人の空似などではけっしてなく、「シャボン玉」は「主われを愛す」の生まれ変わりであ るといわざるを得ない。
と。。。